
はじめに
今回のブログでは、留学の意義やその長所と短所、私の息子が留学を希望する理由、語学留学と高校留学の違いといった点に触れながら、価値のある留学について考えてみたいと思います。
海外留学というキーワードで検索するとネット上にはさまざまな情報(サイト)が存在します。私なりに分類すると、格安な留学方法に関するもの、留学の種類に関するもの、そして、留学の支援に関するものに大きく分けられると思います。どれも、十分な量の情報が整理、提供されていて、とても参考になります。でも、その一方で、それらのサイトに掲載された情報をいかに入手しても、なんだか見つからない答えのようなものがあるのも事実です。
それは何か。
あぁ、これこそが留学をすることの意味なんだなと、納得でき、安堵できる留学の根源的な意味です。丸めて表現すれば、金を無駄にせずに、人生にとって本当に役に立ったと思える留学とは何かということ考えてみたいのです。
留学の意義
留学と言うと格好いいですが、実際にはさまざまな困難もあります。学力、経済力、自分との闘い、語学の壁など。それでも、それを乗り越えようともがきながらも留学を目指すのは何故か。留学する者にどのような価値を与え、その人生にどんな意味があり、どれほど重要なのか。それを考えることなしには、留学を検討することも、留学先を決定することもできないでしょう。もちろん、人の数だけ考え方があって良いと思います。
頭の整理のために、一般に言われる留学の長所と短所をまとめてみました。
米国留学の長所
- 得難い貴重な経験ができる
- 取得した学位はたいていの国で役に立つ
- 英語の実用能力が向上する(かも知れない)
- 理論と実践の両面から高レベルの教育が受けられる
- 世界中から集まる優秀な人々と仲良くなれる
- アメリカでの質の高い生活が送れる
米国留学の短所
- 学費だけでなく生活一般に相当なお金がかかる
- 学生(F1)ビザの場合米国内での就職の幅が限られる
- ビザの制限により母国と頻繁に行き来することができない
- 米国と母国との教育制度の違いと戦わなければならない
- 外国人留学生が故にビザの関係で行動制限がある
- 学生(F1)ビザで米国に滞在している限りお金持ちになることは不可能ではないがかなりむずかしい
- 英語の実用能力がないと貫徹することがむずかしい
息子がアメリカ留学を検討する理由
ちなみに、私の息子がなぜアメリカの高校に留学したいかというと、1)アメリカでバスケットボールをプレイするという目標がある。2)できるだけ早めに米国へ行きたい。3)バスケットボールというとNBA(National Basketball Association 北米の男子プロバスケットボールリーグ)が一番有名であり、その世界に憧れがある。4)アメリカには身寄りがないので全寮制の学校でなければならない。5)優れたバスケ環境と同時に、安全で質の高い教育・住環境が必要
私は、米国留学ならどんな形でも良いと思っているわけではなく、あくまで、上に挙げた5つの条件を満たしてくれるところでないとダメだと思っています。特に、4)と5)は、私にとって絶対に譲れない留学の条件です。そういう点で、今検討しているコネチカット州のセント・トーマス・モア・スクール(St. Thomas More School)は願ってもない最高の候補です。しかし、その一方で、やはり全寮制私立高校のため学費が高いのが一番のハードルであり、そこが解決しないと留学は諦めざるを得ません。
留学の目的は「語学」+α(アルファ)
海外留学の目的と言えば、通常は、「語学習得」か「語学習得+α」というのが一般的です。α(アルファ)に何が入るか。本当に、人によりそれぞれだと思います。勉強が好きで得意なら学位を取得してキャリアアップや就職に活かすという手があります。異国の文化を知り、外国人との交流に重きをおくのであればワーキングホリデーなども良いでしょう。少なからず、働いて収入が得られるというメリットもあります。スポーツやアートなど、何か専門的なスキルアップを図るための目的が明確な留学もあります。
語学留学というものについて
個人的には、「語学留学」というものの意味があまりわかりません。語学を習得するのに相応しい環境がきちんと得られるかどうかということと、語学そのものが留学の目的になるのかしら、という意味です。
まず、環境面ですが、異国で一定期間暮らすのでそれなりの効果があるように思える部分もありますが、場合によっては、語学留学で集まった同郷の者たち中心のコミュニティでの生活が主となり、下手したら教室に行っている時間以外は、外国に住んでいる日本人とばかり過ごしているという状況にもなりかねません。
次に、留学の主旨である「語学習得」に関しては、語学は数多くある言語の一つであり、他者とのコミュニケーションツールであり、他国の文化に直接触れるためのツールでしかありません。しかし、どの言語も、その言語が使われるようになった歴史やさまざまな背景があり、そのような、いわゆる教養を身につけることも大切な視点だと思います。
つまり、語学を習得するということは、他国の事情を学び、教養を身につけながら、自国の事情と照らし合わせながら、自分の意見を述べ、他人の意見を聴き、必要があれば互いに議論するといった知的活動を英語という言語ツールを使ってできるようになる、ということに他なりません。
そのような理由から、私個人としては、英語を喋れるようになりたいから留学するという理由は、動機としては非常に弱く、場合によっては、逆に多くのリスクを生んでしまうのではないかなと考えています。
留学で叶えたい英語運用能力
海外留学という体験を通して、国内にいるだけでは得られない多様で、貴重な経験が手に入ることは間違いありません。しかし、目標もなく、無目的に外国で過ごすだけでは、最初に夢に描いていたような世界は手に入らないかも知れません。英語能力を例に挙げると、せっかく英語圏の国に留学したとしても、日本人同士でいつも固まって行動したり、片言なブロークン英語を喋って満足しているようだと英語を習得するという目標の達成はおそらく無理ではないかというのはさっき書いた通りです。
「習得する」という言葉の解釈にもよりますが、社会一般的な話題について、ネイティブが話していることを聞き取ることができ議論できるレベルというのが、習得を目指す際に一応の目安になるのかなと思います。要は、英語というツールを使って自己表現をし、相互にコミュニケーションを成立させることが重要であって、どんなに発音良く、格好良く喋れても内容に乏しければ英語を習得したことにはならないと思います。
オンリーワンの夢を叶える留学
若者が夢を持って外国へ出る。とても素晴らしいことだと思います。私自身、息子が自然とそのような願望を持つに至ったことを素直に喜び、できることならその夢を叶えるサポートをしてあげたいと心から考えています。
必ず成功するとは限らない。もちろんそうです。途中で挫折するかもしれないし、何か、別のやりたいことが見つかるかも知れない。だからと言って、そのトライはやる意味がないことだとは決して思いません。
昨夜、夕食後に息子と会話をしていた時、アメリカに行って何かやりたいこととか、将来進みたい道とかあるの?という質問をしてみました。息子の答えは、「わからん。」でした。正直な答えだなと思いました。わずか13歳で、将来進みたい道がわかっているという方がとても少数と言えるでしょう。彼は、続けて、「でも、これまでずっとバスケしかしてこなかったから、バスケをまずやりたい。あと、あっち(アメリカ)のことを見て、いろんな人と友達になって交流がしたい。」と話しました。
私は、「そうだね。実際に行ってみないとわからないことがたくさんあるよね。」と返しました。息子にとっての、オンリーワンの夢を叶える、そんな留学を親子で実現したいなと改めて意志を強くしたところです。